ニューヨーク(ロイター) – 金曜日の米国株は下落して取引を終え、連邦準備理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長がさらなる利上げを示唆する一方、中央銀行は慎重に進めると明言した証言で大半を占めた週を締めくくった。
米国の主要3株価指数は幅広く下落し、失速した。 マイクロソフト(MSFT.O)、テスラ(TSLA.O)、エヌビディア(NVDA.O)が主導するハイテク株のナスダック総合指数(.IXIC)は、金利に敏感な大型株が下落した。
今週はパウエル議長の議会証言以外に市場に影響を与える起爆剤がなかったため、3指数は毎週下落を記録し、数週間続いた上昇相場は終焉した。
ナスダックは2019年3月以来最長となる8週間の連勝記録を止め、S&P総合500種指数(.SPX)は2021年11月以来最長となる5週間の上昇を記録した。
S&P総合500種とナスダックは、地銀の流動性危機が発生した3月初旬以来、金曜から金曜までの下落率としては最大規模を記録した。
ベアード(ケンタッキー州ルイビル)の投資ストラテジスト、ロス・メイフィールド氏は「買われ過ぎの相場だったが、少し後退した」と述べた。 「(上昇は)勢いに導かれ、かなり幅広い参加者がいた。市場が一時停止しても驚くべきことは何もなく、一時停止はかなり秩序だった。」
サンフランシスコ連銀のメアリー・デイリー総裁は金曜、ロイターとのインタビューで、年内あと2回の利上げは「非常に妥当な」予想であると述べ、政策決定において一段と慎重になるようパウエル議長の呼びかけを繰り返した。
アトランタ地区連銀のトム・バーキン議長は木曜日遅く、インフレ率が2%の目標に向けて着実な軌道に乗っているとは確信していないと述べたものの、7月の中央銀行政策会合の結果を予測するつもりはないと付け加えた。
CMEのフェドウォッチツールによると、金融市場がFRBが7月会合でフェデラルファンド政策金利のさらに25ベーシスポイント引き上げを再開する確率は74.4%となっている。
メイフィールド氏は「おそらく来月の利上げを期待できるだろうが、市場が疑問を抱いているのはこの2度目の利上げだ」と付け加えた。 「9月のFRB会合までに、インフレやその他の経済指標が2度目の利上げに値するものになっていたとしたら、私は驚くだろう。」
ダウ工業株30種平均は219.28ポイント(0.65%)下落して33,727.43ポイント、スタンダード&プアーズ500は33.56ポイント(0.77%)下落して4,348.33ポイント、ナスダック総合指数は138.09ポイント(1.01%)下落して13,492.52となった。
S&P500の主要11セクターすべてが下落し、公益事業(.SPLRCU)が最大の損失を被った。
半導体関連株がハイテク株の重しとなり、フィラデルフィアSEセミコンダクター(.SOX)は1.8%下落した。
中古車市場のカーマックス(KMX.N)は予想を上回る四半期利益を報告し、株価が10.1%上昇した。
スターバックス(SBUX.O)は、同社のカフェでのプライド月間装飾禁止に抗議して来週約3,500人の米国人労働者がストライキを行うと同社の労働組合が発表したことを受け、2.5%下落した。
投資家の不安心理を示すCBOE市場ボラティリティ指数(.VIX)は0.53ポイント安の13.44で落ち着き、3年半ぶりの安値から反発した。
下落銘柄数がニューヨーク証券取引所のテイク銘柄数を2.39対1で上回った。 ナスダックでは2.03対1で下落株が有利となった。
S&P500指数は52週間ぶりの高値を更新し、4回の新安値を記録した。 ナスダック指数は35の新高値と138の新安値を記録した。
Russell 2000 は在庫のコンポーネントの再構成を完了し、売上高が増加しました。
米国取引所の出来高は159億3000万株に達し、過去20営業日の取引全体の平均は116億8000万株だった。
スティーブン・コルブによるレポート。 バンガロールの Shubham Batra 氏と Shristi A. Ashar 氏による追加レポート。 編集:リチャード・チャン
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