ドイツとアイルランドの調整後、ユーロ圏は景気後退に陥る

［ブリュッセル ２日 ロイター］ – 欧州統計局ユーロスタットの木曜日のデータによると、ユーロ圏経済は２０２２年第１・四半期と最終四半期の成長率が下方修正された後、２０２３年最初の３カ月は技術的な景気後退に陥った。

ユーロスタットは声明で、ユーロ圏２０カ国の国内総生産（ＧＤＰ）が第１・四半期に２０２２年第４・四半期比０．１％減少し、前年比１．０％増加したと発表した。

これは、5 月 16 日に発表された 0.1% および 1.3% という成長率の急速な予測と比較されます。 ロイターがまとめたエコノミストの平均予想はそれぞれゼロ％と１．２％だった。

この修正は主に、ユーロ圏最大の経済国が2023年初めに景気後退に陥ったことを示すドイツ統計局の第2次推計によるものである。

アイルランド経済の縮小幅は当初予想の2.7％から4.6％に拡大したが、このマイナス要因は大手多国籍企業がアイルランドの成長に及ぼす影響によるものだった。

２０２２年第４・四半期のユーロ圏の数値もゼロ以前の数値からマイナス０．１％に引き下げられた。

ユーロ圏がエネルギーや食料価格の高騰に見舞われ、パンデミック後の消費ブームが下火になったため、昨年末には景気後退が予想されていたが、暫定予想では同地域が景気後退を回避していることが示された。

また、キャピタル・エコノミクスは、ユーロ圏経済の見通しは弱く、金利上昇の影響が続くため、第２・四半期には再び景気が縮小する可能性が高いと述べた。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスは、第2四半期にはサービス部門が主導して景気が回復し、その後は景気が減速し、より厳しい金融環境が影響する2023年末か2024年初めには新たな景気後退に陥るリスクがあると予想している。

ドイツとアイルランドのほかに、ギリシャ、リトアニア、マルタ、オランダでもGDPが四半期ベースで減少した。

ユーロスタットは、四半期ＧＤＰ比で家計支出が０．１％ポイント、公共支出が０．３％ポイント、在庫変動が０．４％ポイントそれぞれ減少したと発表した。 輸入が減少したため、総固定資本形成は0.1ポイント増加し、純貿易はさらに0.7ポイント増加した。

逆に、雇用の伸びは2023年初めに加速し、従来の予想と一致し、2022年第4四半期の0.3％から第1四半期には0.6％に上昇した。 前年比では1.6％の増加だった。

四半期ベースでは、ギリシャ、リトアニア、スロバキアを除くすべての国で雇用が増加した。

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(レポート：フィリップ・ブレンキンソップ) 編集：シャロン・シングルトン

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