メジャーリーグで本塁打ランキングをリードするエンゼルスの大谷翔平選手は、今シーズン記録的な活躍ぶりを見せ続け、まったく目が離せない。日本人選手としてイチロー氏に続いて、大谷選手が本年度の年間MVPに選出される可能性はいよいよ高まってきた。
2021アメリカン・リーグ年間MVP最有力候補
ブックメーカー野球のオッズを見ると、大谷選手はア・リーグMVP最有力候補(Favorite)となっている。大谷選手の個人成績は現在、塁打数でトップをリードするウラジミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)に次ぐ2位、OPS.985以上のゲレロ、ブライス・ハーパー(フィリーズ)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)と並ぶ。大谷選手が現在の成績を維持できれば、バリー・ボンズがWAR2.8を記録した2002年以来の優勢となる。
大谷選手は、今年の7月・8月度のア・リーグ月間MVPに選出された。2ヶ月連続での受賞は日本人メジャーリーガーとして史上初の快挙であり、2012年のチェイス・ヘッドリー以来の記録となった。米国の野球専門雑誌ベースボール・アメリカが毎年発表するメジャーリーグ・ベスト・ツール・ランキングにおいては、ア・リーグの「ベスト・パワー」、「ファステスト・ベースランナー」、「モスト・エキサイティング・プレーヤー」の各部門で大谷選手は1位に輝いた。現時点ではまだ確実ではないが、大谷選手の成績は継続的に向上しており、年間MVPの座を手にする確率も比例して高まっている。
サイ・ヤング賞候補にも浮上
大谷選手は、MVPに加えて、MLBのサイ・ヤング賞候補リストにも入った。100イニング以上のア・リーグ投手46人のうち、大谷選手はWAR、FIP、K%、ERA +、xERA、対戦相手のOPS+で上位5に入り、WHIP、K%-BB%、xFIPで上位10にランクイン。現時点の総合成績を見ると、最有力候補ゲリット・コール(ヤンキース)に続いて、ランス・リン(ホワイトソックス)、カルロス・ロドン(ホワイトソックス)、ロビー・レイ(ブルージェイズ)が現時点での受賞有力候補の上位を占めている。ランス・リンは既に投球回数で30イニングの差をつけて大谷選手を上回っている。
二刀流、象徴的シーズン
大谷選手が投打両方をやってのける例外的なスターであることを称賛して、日本では二刀流という表現がよく使われている。この表現は極めて日本的であるが、大谷選手は「僕は使わないですね。誰が言い始めたのかわからないので…僕はそういう表現は使わないです。僕の中ではただ野球を頑張ってるという意識でやってますから、(投手と外野とは)やるべきことは区別して取り組みますけど、(両方やることを二刀流などと表現して)そういうふうに区別することはないかなと思います」と捉えている。
LAを拠点とするTMZスポーツの元オールスター選手であったデビッド・ジャスティスは、大谷選手がベーブ・ルースよりも優れているとし、その理由として「ベーブ・ルースが対戦したのは農民だった。当時、マリアーノ・リベラスもランディ・ジョンソンズもいなかったし、黒人選手やアジア人選手、ラテン系選手とも対戦しなかった」と述べた。大谷選手が投打の両方で例外的な成績を上げた今シーズンは、1910年代のベーブ・ルースや1920年代のブレット・ローガンの伝説的記録に匹敵するかそれ以上に象徴的なものとなりそうだ。
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