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中国と日本、異例の首脳会談で「戦略的関係」を再確認

中国と日本、異例の首脳会談で「戦略的関係」を再確認

2023年11月16日、米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)CEOサミット中に家族写真を撮る日本の岸田文雄首相と中国の習近平国家主席。 ロイター/カルロス・バリア ライセンス権を取得する

[11月17日 ロイター] – 中国の習近平国家主席と日本の岸田文雄首相は、1年ぶりの対面会談で互恵関係を追求すると述べた。

アジアの2大経済大国の首脳らは木曜日、サンフランシスコのホテルでの1時間にわたる会談で、中国による日本産水産物の禁輸や中国での日本人実業家のスパイ容疑での逮捕などの厄介な問題について話し合った。

アジア太平洋経済協力会議の傍らで会談した両首脳は、経済問題に関するハイレベル対話の開催を約束するとともに、輸出規制を議論する枠組みの導入を歓迎した。

ジ氏は岸田氏に対し、両国は「共通の利益に焦点を当て」、「戦略的互恵関係を再確認し、それに新たな意味を与える」べきだと語った。

2008年の共同声明では、日本と中国は防衛や経済協力などの問題について頻繁に指導力を交換することを目的とした「共通の戦略的利益に基づく互恵関係」を追求することで合意した。

しかし、歴史的なライバル同士が領有権の主張や貿易摩擦、中国政府が自国の島だと主張する民主主義の島である台湾などの問題をめぐって衝突する中、近年この言葉はあまり使われなくなっている。

ごく最近では、中国が8月に故障した福島原発の処理水を海に放出する決定をしたことを受けて、日本の魚介類の輸入を禁止することで関係が試されている。

岸田氏は会談後メディアに対し、習主席に禁止措置を撤回するよう強く求めるとともに、拘束された企業幹部の早期釈放を求めたと述べた。

会談概要によると、習氏は日本が福島の放水に関する懸念を真剣に受け止めるべきだと述べ、双方は協議を通じて問題の解決に努めることで合意した。 中国の概要は、先月正式に逮捕されたアステラス製薬( 4503.T )幹部の事件には触れていない。

双方は、世界各国が重要な物品や技術の海外輸出を制限しようとする中、輸出管理に関する定期的な協議を開催する努力を評価した。

中国は最近、ガリウムなどのチップ製造用金属の輸出に制限を課しており、12月には電池に使用される黒鉛の輸出を制限する見通しだ。 日本は一部の半導体製造装置の輸出を禁止した。

この首脳会談は、ジョー・バイデン米大統領と習近平国家主席との待望の首脳会談に続くもので、そこで両者は大統領のホットラインを開設し、軍間の通信を再開することで合意した。

岸田氏は首脳会談でバイデン氏とも会談し、中国における「共通の課題」などについて話し合った。

日中関係の専門家、青山留美氏は、中国が日本との関係を再確認しようとする背景には、中国の最大のライバルであるワシントンとの緊密な関係が一因であると述べた。

早稲田大学現代中国研究所の青山所長は「米中対立のさなか、日本とのいわゆる戦略的関係で日米間にくさびを打ち込みたいという思惑があるのではないか」と語る。

岸田首相はAPEC首脳会議に合わせて、今年7回目の会談となる韓国の尹錫悦大統領と会談した。 両首脳は協力の深化を進めることを約束し、北朝鮮のミサイル実験などの共通の懸念についても話し合った。

尹氏、岸田氏、バイデン氏も木曜日に短期間の三者会談を開催した。

21の加盟国からなるアジア太平洋経済協力会議の首脳は、11月15日から17日までの第30回首脳会議のためサンフランシスコを訪れている。

東京では勝村真理子、ジョン・ゲディー、金子かおり、村上さくらが、北京ではイーサン・ワンがリポート。 ジョン・ゲディ著。 編集:スティーブン・コーツとラジュ・ゴパラクリシュナン

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