山形県山形市の研究者らが、滑らかな、べとついた、または濡れた表面の触覚を測定できるデバイスを実用化に向けて開発したと発表しました。
山形大学の科学と生物工学の教授である野々村吉宗氏は、東京に本拠を置く測定機器メーカーのトリニティ・ラボ社に語った. 東京都立産業技術総合研究所(TIRI)は4月6日に山形大学で記者会見を開き、成果を発表した。
デバイスの開発は 2013 年に開始されました。 チームは、人間の指の粗さ、指紋の深さなどの特性をモデル化したパーツを使用して、独自の「バイオミメティック感覚センシング システム」を試作しました。 接触時の摩擦による動きの速さの違いを利用して、人間の肌の表面で起こるプロセスを詳細に再現し、「つるつる」「べたつく」などの触感を数値化することができます。 パウダーファンデーションやその他の素材を使って実験を行いました。
TIRI のエンジニアリング サポートにより、研究チームは 10 年の開発期間を経て、この装置を使用できるようになりました。 野々村教授らによると、人間の触覚を客観的に評価できる装置は世界に他にないという。
触覚を客観的に測定することで、繊細なシステムを科学的に解析・評価することが可能となり、自動車の内装や化粧品など人の肌に触れる製品の開発への応用が期待されます。
学会などで研究成果を発表したところ、さまざまな企業から導入に関心が寄せられました。 一部の企業はすでに注文を確認しており、他の企業は問い合わせを行っています。
野々村教授は、「化粧品であろうと自動車であろうと、製品は『職人の勘』で設計されています。情報共有を妨げるコミュニケーションの壁など、他の課題もあります。今後、新しい製品を設計する際には、データが必要になる可能性があります」と強調しました。先頭。”
トリニティ ラボの代表である野村修平氏は、食物が舌の上でどのように感じられるか、または噛まれたときの感覚を測定するなど、人間の行動の他の領域に適用される研究開発を追求したいと述べています。
デバイスは5月に1台400万~500万円(約2万9900~3万7300ドル)で発売される。
【神崎修一】 マイニュース
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