「ためらわずに撃て」：日本の専門家が不眠の「眠れないクマ」に警告

盛岡発 — 今年、日本各地でクマの襲撃事件が後を絶たない。 冬が近づき動物が冬眠に入る中、事件は少なくなると予想されているが、この季節でも冬眠しないクマもいるらしい。 毎日新聞はこうした「眠れないクマ」について専門家に聞いた。

高知県森林総合研究所四国研究センター所長の岡輝樹氏は、東北地方の岩手県でクマの調査に携わった経験がある。 同氏によると、通常の冬眠状態では、クマは春に穴を掘る前に秋に木や地下の巣穴で十分な栄養を得て太るという。 「彼らは冬眠の途中で食べ物を探しに目覚めるのではなく、その場に留まります」と大賀氏は言う。

これは、北海道北部のヒグマと東北地方のツキノワグマに共通する行動パターンです。 イワット県のツキノワグマは11月上旬に冬眠し、翌年5月上旬に眠ります。 しかし今年、日本では動物の重要な栄養源であるモモの実の収穫が非常に不作となっている。

今年は食料不足でエネルギーを節約するため、例年より早く冬眠を始めるクマもいるとみられるが、大賀さんは「十分に食べず、（睡眠の）準備ができないクマが冬眠せずに徘徊している」と述べた。 同氏は、クマは12月と1月に目撃されると指摘した。

人口が密集する都市や町の中心部に現れる「アーバンクマ」と呼ばれる動物もいます。 家庭ゴミなどを利用して人里に戻って根を張ることを繰り返すうちに、人間に慣れてきました。 「冬でも家庭ゴミを適切に処理するなど、クマの侵入を防ぐ予防策を講じるべきです」と岡氏は警告する。

一方、山形市の東北芸術工科大学教授で生態学者の田口裕美氏は、肉を好むクマの数は限られているにもかかわらず、狩猟文化を長年研究してきた。 ナッツがたっぷり。

最新の例は、2019年からの4年間で道東の各都市で60頭以上の家畜を襲った、コードネーム「OSO18」という雄のヒグマである。

田口氏によると、肉を愛するクマの中には冬眠せず、寒い気候でも常に動き回り、「冬には獲物がないためお腹が空いて興奮する」という。 同氏は、これらのクマは他の動物を攻撃する方法を覚えているため、人間を攻撃するのだと述べた。

田口さんは「東北の『マタギ』と呼ばれる狩猟者の間では、このようなクマを見つけたらためらわずに撃つことが常識となっている」と話す。 同氏はさらに、「暖冬だとクマの体温が十分に下がらないため、冬眠できないのです」と付け加えた。 スキーなどで雪深い山に入る場合は注意が必要です。

【摺田有紀】